- 「ステージレース三陸100」大会規約
2022年6月30日版
特定非営利活動法人ディスカバー・リアス
I. 基本ルール
1. 総則
⬥ 本規則はNPO法人ディスカバー・リアス(以下、「主催者」)が主催し、2022年10月29日・30日に開催する予定の「ステージレース三陸100」(以下、「本大会」)に関する規約を定めるものです。大会の参加者はこの規約を遵守しなければなりません。
⬥ 本大会は三陸・リアス海岸地域を巡るおよそ100kmのコースを2日間かけて競走するレースであるとともに、この地域の美しい自然・景観や文化、地元の方々との交流を楽しむ旅であり、三陸・リアスの魅力を広く発信していくイベントです。本大会に参加する皆さんは、その趣旨にご理解ご協力をいただけるようお願いいたします。
2. 参加者の基本的な責任
⬥ 本大会は、市街地や山中に関わらず、大会のために区切られていない公共の場所で行われます。競技中であっても、法律、政令、社会的常識を守って行動することが求められます。
⬥ 参加者は他の参加者、地域住民や通行人、ボランティア、大会関係者らに対して常に敬意を持って接することが求められます。
⬥ 本大会が行われる地域の多くは三陸復興国立公園内の区域であり、その他の区域も海と山の貴重な自然が残されています。三陸の豊かな自然環境を守り、自然と共存する意思を持って行動することが求められます。
⬥ 主催者は参加者の安全に配慮した運営いたしますが、体調不良、悪天候、事故、災害等に備えて対応する能力を有し、責任を持って対応することが求められます。
II. 競技規則
1. レース概要
⬥ スタート・ゴール・距離(距離は変更する可能性があります)
1日目(10月29日)距離:約60km
スタート:宮古市・浄土ヶ浜
ゴール(宿泊地):山田町・陸中海岸青少年の家
⬥ 2日目(10月30日)距離:約40km
スタート:山田町・陸中海岸青少年の家
ゴール(フィニッシュ):釜石市内
⬥ 累積標高、最高標高、制限時間、トレイル率、気温
2. 競技方法
⬥ 2人一組のチームで出走するペアの部と1人で出走するソロの部を設けます。
⬥ 2日間のコースの中で競技区間、移動区間を設定し、競技区間の合計所要時間が少ない選手から順位を決定するタイムレース方式のステージレースとします。
⬥ ペアの部で出走の場合、関門及びゴールでの計測はペア内の遅い方の参加者の通過・到着時刻を基準とします。
3. 表彰対象
⬥ 表彰対象を以下の通りとします。
1日目 1位(ペア・ソロ)
2日目 1位(ペア・ソロ)
通算順位 1~3位、クラス別1位(男性ペア・ソロ、女性ペア、混合ペア)
4. 参加資格
⬥ 大会の趣旨を理解し、三陸・リアス海岸地域の自然や景観、文化を楽しみ、この地域の魅力を国内外に発信していく意思があること。
⬥ 法令と競技規則を遵守し、万が一事故や他人に迷惑をかける事態が起こっても、自分の行動に責任が持てること。
⬥ 上記概要のレースを安全に完走するために必要な体力、自己管理能力、判断力、精神力、装備、地図・GPSに基づくルート判断力などを備えていること。
⬥ 走力の目安としては、過去5年以内において以下二項目のいずれかの実績(ペアの部においてはいずれか1名)を有していることが望ましい。
• 100km程度のウルトラマラソンを完走
• 50km以上のトレイルランニングレースを完走
⬥ 主催者が規定する「新型コロナウィルス感染防止対策指針」に従うこと。
5. 装備品
⬥ 参加者は下記の装備をレース中常に携行・着用しなければなりません。
• コース図(主催者が用意)
• コンパス(スマートフォンも可)
• GPXフォーマットのGPSデータ(主催者が用意)を用いてルートの確認が可能な電子機器(スマートフォンも可)
• 携帯電話
• モバイルバッテリー(15,000mAh以上)及び 接続ケーブル
• ヘッドライト または ハンドライト(2個)
• 後方から確認可能な点滅ライト
• 熊鈴
• サバイバルブランケット
• ホイッスル
• テーピング用テープ
• ファーストエイドキット
• 保険証(コピー不可)
• ゼッケン(主催者が用意)
• レインジャケット
• レインパンツ
• ランニングシューズ
• 保温のための長袖シャツ
• 水(スタート、エイドステーション出発時に500ml以上)
• 補給食
• 携帯カップ(エイドステーションで紙コップの提供はありません)
• 密閉可能なゴミ袋(主催者が用意)
• マスク(毎日2枚以上)
⬥ 以下の装備は携行することが推奨されます。
• 保温のための長袖パンツ
• 保温のための手袋
• 保温のための帽子
• 消毒用の除菌ティッシュやアルコールスプレー
• 携帯トイレ
• 現金
⬥ レース中に装備品のチェックがなされる場合があり、必携装備品不携帯の場合にはその場で失格となる場合があります。
⬥ ストック、トレッキングポールの使用は認められません。
⬥ コース上でイヤホンの使用はできません。
6. 行動規則
⬥ 競技関連
• 本大会はペアの部においては、各チームが2名1組のチームで行動することを原則とします。パートナーとの距離は30m以内で行動してください。
• 自分の足以外の移動手段(自転車、自動車、キックボード等)を使ってはいけません。
• コースをショートカットしてはいけません。ミスコースをして結果的にショートカットとなった場合、原則としてミスコースした地点に戻りレースを再開してください。但し、安全面の問題がある場合などにはそのままレースを続行し、主催者の指示に従ってください。
• コース上で一般の登山者、ハイカー、通行人らを追い抜く又はすれ違う場合、十分に道幅のある安全な場所で速度を落とし、歩いて追い抜き又はすれ違ってください。また、追い抜く際と山の中ですれ違いの際には必ずひと声挨拶をしてください。
• 競技区間、移動区間に関わらず、信号や道路横断などの交通法規は必ず守ってください。
• コース上にある公共の器物や施設を損傷しないように注意し、万が一損傷などの影響を与えてしまった場合は、すみやかに主催者に連絡してください。
⬥ 安全関連
• ペアの部においては、チームのパートナーが体調不良・怪我などで予定通りの行動ができなくなった場合、レースの続行よりもチームの安全を優先してください。
• 体調不良や怪我などで止まっている参加者、大会関係者、地域住民等と遭遇した場合、必ず声を掛けて状況を確認し、救助・応援が必要な場合にはレースの続行よりも優先してください。
• 熊などの危険生物やコースの危険な状態を確認した場合には、携帯電話にて大会本部に対して状況を連絡してください。
• 災害発生時においては速やかに安全な場所に避難してください。
⬥ 自然関連
• コース中に絶対にゴミを落としてはいけません。特に補給食の包装の切れ端や、ポケットにしまったつもりのゴミを意図せずに落としてしまう場合があるため、注意を払ってください。
• コース上で動植物、岩石、土壌などを採取・損傷してはいけません。
• コース上での登山道・トレイルにおいては整備された道の上を走行し、踏み外して植生や土壌を痛めないように留意してください。
• トイレはエイドステーション、コース上の公衆トイレ、または携帯トイレを利用してください。コース上で用を足してはいけません。
7. 関門・リタイア
⬥ コース上には関門時刻が設定されたエイドステーションがあります。そのエイドステーションに到着した時刻が関門時刻を超えていた場合には次の区間に進むことはできません。
⬥ ゴールに設定された関門時刻を超えたゴールした場合には、関門不通過となり、その日の完走としてはみなされません。
⬥ 事故や災害などの緊急事態を除きエイドステーション以外でのリタイアは認められません。関門時刻に間に合わない場合でも、次のエイドステーションにたどり着くことは参加者の責任です。関門時刻までに通過できた場合でも、次のエイドステーションへの到着が困難であると判断される場合には出発を見合わせてください。
⬥ 関門時刻に間に合わなかった場合、エイドステーションからその日のゴールまで搬送いたしますが、その際に必要となる防寒具や補給食などは各自で携行してください。交通機関を利用した場合は自己負担になります。
⬥ 救護が必要であると判断された場合、救助隊を呼ぶことがあります。その際に掛かる費用は参加者の自己負担となります。
⬥ 参加者が安全にレースを続行できないと主催者が判断した場合には、その時点でレースを中止していただく場合があります。
⬥ ペアのパートナーがリタイアすることとなった場合、1名で競技を継続することを認めますが、通算順位等の表彰対象にはなりません。
⬥ 1日目に関門不通過になった場合、翌日はスタートして競技を継続することを認めますが、通算順位等の表彰対象にはなりません。
8. 失格・ペナルティ
⬥ 装備品、行動規則について違反があった場合、主催者はその参加者に対してその場で失格またはペナルティタイムの追加を宣告することができます。
⬥ 1日目に失格となった参加者は2日目にスタートすることはできません。
9. 中止・中断
⬥ 主催者は大会の開催・継続が困難だと判断した場合、大会を中止・中断、コースの変更をする場合があります。
• 緊急事態宣言の発令等、開催地である岩手県の基準に準じて主催者が判断した場合
• 大会期間中に参加者、運営スタッフなどの大会関係者から新型コロナウィルス感染者が確認された場合
• 気象警報発令時
• 地震発生時(震度5弱以上)、津波注意報発令時
• 緊急地震速報・予知情報発令時
• 荒天やコースの状況等により、参加者の安全・自然環境の保全が確保されないと判断される場合
• その他、主催者が中止・中断するべきであると判断する場合
III.大会運営
1. エイドステーション
⬥ コース上に設定されたエイドステーションでは水と補給食が提供されます。
⬥ エイドステーションでは火気の使用はできません。
⬥ コース上の自動販売機や店舗の利用は可能ですが、コースを故意に外れないようにしてください。
⬥ 新型コロナウィルス感染拡大抑止のため、私的なサポートは禁止しますので、必要なものは自身で携行するようにしてください。
2. コース・マーキング
⬥ コース上で迷いやすいと思われる地点でマーキング又は誘導員の配置をしますが、全区間にわたってのマーキングはいたしません。参加者には事前に提供される紙媒体での地図とGPSデータに基づいてルートを把握する能力が求められます。
3. 荷物
⬥ 参加者は1日目・2日目ともに、スタート地点で預けた荷物をその日のゴール地点で受け取ることができます。
⬥ 輸送する荷物は受付時に配布されるビニール袋に入るもの一つに限ります。
⬥ 途中でリタイアすることになった場合、その日のゴール地点で荷物を受け取って下さい。
4. 宿泊
⬥ 参加者は1日目のゴール後にゴール地点である「陸中海岸青少年の家」(以下、「宿泊施設」)に宿泊します。参加料のうち、1800円は宿泊に関する実費として宿泊施設に支払われます。主催者は参加者の為に代表して宿泊施設に対して予約・支払いをいたしますが、宿泊施設の代理店や参加者のために旅行業務を行うものではありません。
⬥ 宿泊施設では電源の利用はできますが、充電機器等の提供は行いません。携帯電話等の充電機器は各参加者でご用意いただき、2日目の競技中に電池が切れることが無いように十分に充電をしてください。
5. 責任
⬥ 主催者は以下の責任を負います。
• 本規約に定めた事項(エイドステーションの設置、コース・マーキング等)
• 参加者の故意によらないレース中の器物破損(トレイル内設備の損壊等)
⬥ 本大会の参加者のために主催者が加入する傷害保険の内容は以下の通りです。参加者自身も任意の保険に加入することをお勧めいたします。
保険金 死亡時 980万円
入院 8,000円/日
通院 4,500円/日
⬥ 本大会への参加にあたって、上記以外のすべてを参加者本人の自己責任とします。
IV. 申込・選考
1. 申込方法
⬥ 申込概要
募集人数 ペアの部約30チーム、ソロの部約30人を予定
参加料 ペア1チームにつき72,000 円、ソロ1人につき40,000円
※税込み、宿泊施設の実費(1人あたり1,800円)を含む
申込方法 ステージレース三陸100参加申込HP
⬥ スケジュール(予定)
参加申込締切 7月15日
選考結果発表 締切後10日程度
正式エントリー、入金期限 8月5日
大会開催可否判断日 9月30日
参加料については、万が一、大会中止となった場合には必要経費を差し引いてご返金いたします。
2. 選考方法
⬥ 大会を安全に完走するための十分な能力を有していることを条件とし、大会の趣旨に賛同する強い想いをお持ちの方を選考いたします。
⬥ 選考の判断根拠などについてはお答えできません。
3. キャンセル
⬥ 自己都合によるキャンセル、「新型コロナウィルスに関する参加要件」に基づく不参加については払い込まれた参加料の返金はいたしません。
⬥ 選考後のキャンセルや参加料の未払いなどで定員に満たない場合、選考されなかった参加申込者に追加の参加案内を差し上げることがあります。
4. メンバーの変更・虚偽申請
⬥ 参加申込者本人以外による代理の出場や、居住地・年齢・性別・実績などの虚偽申請は認められません。発覚した場合には失格とし、参加を取り消します。
⬥ ペアの部において、ペアのいずれかが参加できなくなり、参加者の変更を行いたい場合、 9月30日までに大会事務局まで変更申請を行ってください。申込の受理に関しては主催者が判断します。
Ⅴ. その他
1. 個人情報、著作権・掲載権
⬥ 大会申込者の個人情報に関する取扱いは、主催者の個人情報取扱規約に則ります。
⬥ 大会中の写真、映像、記録などの各種メディア(新聞、雑誌、テレビ、インターネット上のウェブサイト、各種SNS等)についての著作権・掲載権は主催者に属します。
2. 本規約の変更・更新
⬥ 本規約は、大規模自然災害の発生、新型コロナウイルス拡大など社会状況の変化などに応じて変更・更新する場合があります。大会開催時は、最新の規約に従って開催・運営いたします。