第1回ステージレース三陸 SRS100 大会規約(2023)

  • 「第1回ステージレース三陸 SRS100」大会規約

2023年3月15日版

特定非営利活動法人ディスカバー・リアス

I.   基本ルール

1.   総則

    本規約は、特定非営利活動法人ディスカバー・リアス(以下、「主催者」)が主催し、2023527日・28日に開催する予定の「第1回ステージレース三陸SRS100」(以下、「本大会」)に関して守るべき事項を定めるものです。大会の参加者は本規約を遵守することに同意しなければなりません。

    本大会の主旨は
「東日本大震災から復興した三陸地方の新しい魅力を発見し、それを広く伝えていく。」
「タイムや順位を競うだけでなく、“走る旅”という新たなスポーツを広める。」
であり、将来的に岩手・宮城両県にわたり311kmを走破する「ステージレース三陸SRS311」につなげていくための第1回イベントです。本大会に参加する皆さんは、その主旨にご理解ご協力をいただけるようお願いいたします。

2.   参加者の基本的な責任

    本大会は、市街地や山中に関わらず、大会のために区切られていない公共の場所で行われます。競技中であっても、法律、政令、社会的常識を守って行動することが求められます。

    参加者は他の参加者、地域住民や通行人、ボランティア、大会関係者らに対して常に敬意を持って接することが求められます。

    本大会が行われる地域の多くは三陸復興国立公園内の区域であり、その他の区域にも海と山の貴重な自然が残されています。三陸の豊かな自然環境を守り、自然と共存する意思を持って行動することが求められます。

    主催者は参加者の安全に配慮した運営いたしますが、体調不良、悪天候、事故、災害等に備えて対応する能力を有し、責任を持って対応することが求められます。

 

II.  競技規則

1.   レース概要
スタート・ゴール・距離(場所や距離は変更する可能性があります)

1日目(527日)距離:約65km
スタート:宮古市・浄土ヶ浜(午前6時スタート予定)
ゴール(宿泊地):山田町・陸中海岸青少年の家

2日目(528日)距離:約35km
スタート:山田町・陸中海岸青少年の家
ゴール(フィニッシュ):釜石市・根浜シーサイド(15時終了予定)

    競技は、与えられた情報をもとに、設定されたチェックポイントを順番通りに回る「セルフナビゲーション形式」で行います。

    2人一組のチームで出走するペア部門(男子・女子・混合)と1人で出走するソロ部門(男子・女子)を設けます。

    2日間の走路の中で、時間計測を行う「競技区間」、行わない「移動区間」を設定します。

各部門において、競技区間の合計所要時間で順位を決定するタイムレース方式とします。

    ペア部門で出走の場合、関門及びゴールでの計測はペア内の遅い方の参加者の通過・到着時刻を基準とします。

    タイムレースの表彰対象は以下の通りとします。

通算順位 13位、部門別1位(男子ペア、女子ペア、混合ペア、男子ソロ、女子ソロ)

 

2.        参加資格

    大会開催時に18歳以上で、心身ともに健康であること。

    大会の主旨を理解し、三陸・リアス海岸地域の自然や景観、文化を楽しみ、この地域の魅力を国内外に発信していく意思を持っていること。

    法令と競技規則を遵守し、万が一事故や他人に迷惑をかける事態が起こっても、自分の行動に責任が持てること。

    上記概要のレースを安全に完走するために必要な体力、自己管理能力、判断力、精神力、装備などを備えていること。

    事前に提供される紙媒体での地図とGPXデータに基づき、ルートを把握する能力を備えていること。

    主催者が規定する「新型コロナウィルス感染防止対策指針」に従うこと。

 

3.   装備品

    レース開催地域の地形および気象状況

このレースで走行する道は約7割が舗装路ですが、山岳地帯も含む自然の中で行われます。参加者は開催地域の地形や気象状況を十分に把握するとともに、必携品および必要な装備を携帯しなければなりません。怪我や道迷いなどのトラブルや天候悪化に対応し、レース中に自身の安全を守ることは参加者自身の責任です。

宮古市の気象状況(2020年〜2022年 527日の記録)

 

気温(℃)

降水量(mm

風速(m/s

 

平均

最低/最高

平均

最低/最高

平均

最低/最高

3:00

14.7

11.4/18.1

0.3

0.0/0.5

0.9

0.6/1.1

6:00

15.1

12.3/18.2

0.0

0.0/0.0

2.1

1.0/3.1

9:00

17.6

16.5/18.7

0.0

0.0/0.0

2.6

0.6/5.4

12:00

17.2

16.0/17.8

0.5

0.0/1.5

3.9

2.0/5.2

15:00

16.3

16.1/16.7

2.5

0.0/7.0

5.0

1.4/10.4

18:00

14.8

13.6/16.2

0.5

0.0/1.0

1.2

1.0/1.5

21:00

13.9

12.3/15.3

1.3

0.0/2.5

1.1

0.4/2.0

24:00

13.0

11.9/14.2

0.0

0.0/0.0

1.3

0.9/1.6

日の出4:09 / 日の入18:50

※気象庁のデータを元に作成。

今大会のコース上で最も高い地点の標高は約610mです。気温は100m上昇すると0.6下がると言われています。また、風は1m毎に体感温度が1下がると言われています。

 

    必携品

上記の条件から、参加者は下記の装備を競技中常に携行・着用しなければなりません。

        スマートフォン
競技中は、必ず電源ONにしておくこと。また、機内モードをONにしてはいけません。

        コンパス(スマートフォンも可)

        GPXフォーマットのGPSデータ(主催者が用意)を用いてルートの確認が可能な電子機器(スマートフォンも可)

        カメラ(スマートフォンも可)

        モバイルバッテリー及び 接続ケーブル
競技中常にスマートフォンを使用するのに十分な容量のバッテリー。地図アプリを起動、或いは気温が低い状況では、バッテリーの消費は通常より早くなります。

        ヘッドライト または ハンドライト(計2個)とそれぞれの予備バッテリー
充電式ライトで十分な容量のモバイルバッテリーを携帯し、充電することが可能であれば、予備バッテリーを携行する必要はありません。

        後方から確認可能な点滅ライト

        熊鈴

        ホイッスル

        サバイバルブランケット

        ファーストエイドキット

        テーピング用テープ

        レインジャケット(透湿防水性能があり、シームテープで防水加工してあるもの

        レインパンツ(透湿防水性能があり、シームテープで防水加工してあるもの

        保温のための長袖シャツ

        ランニングシューズ(トレイルランニングシューズを推奨)

        水(スタート、エイドステーション出発時に500ml以上)

        補給食

        携帯カップ(エイドステーションで紙コップの提供はありません)

        保険証(コピー不可)

        ゼッケン(主催者が用意)

        GPS位置情報送信端末(主催者が用意)

        密閉可能なゴミ袋(主催者が用意)

        マスク ※開催時の感染状況・社会状況により変更する場合があります。

 

    推奨品

        保温のための長パンツ

        保温のための手袋

        保温のための帽子

        消毒用の除菌ティッシュやアルコールスプレー

        携帯トイレ

        現金

    競技中に装備品のチェックを行うことがあり、必携装備品不携帯の場合にはその場で失格またはペナルティタイムの追加となる場合があります。

    ストック、トレッキングポールの使用は認められません。

    競技中にイヤホンの使用はできません。

4.   行動規則

    競技関連

        競技区間、移動区間に関わらず、全ての走路上で信号や道路横断などの交通法規を厳守してください。

        歩道がある道路では歩道を通行してください。歩道がない道路では原則右側通行とします。

        自分の足以外の移動手段(自転車、自動車、キックボード等)を使ってはいけません。

        走路上で一般の歩行者、ハイカー、登山者などを追い抜く又はすれ違う場合、十分に道幅のある安全な場所で速度を落とし、必ず一言挨拶してから、歩いて追い抜き又はすれ違ってください。

        走路上にある公共の器物や施設を損傷しないように注意し、万が一損傷などの影響を与えてしまった場合は、すみやかに主催者に連絡してください。

        ペア部門においては、各チームの2名が離れずに行動することを原則とします。

 

    安全関連

        競技中、体調不良・怪我などで予定通りの行動ができなくなった場合、レースの続行よりも選手の安全を優先してください。

        体調不良や怪我などで止まっている参加者、大会関係者、地域住民等と遭遇した場合、必ず声を掛けて状況を確認し、救助・応援が必要な場合にはレースの続行よりも優先してください。

        熊などの危険生物やコースの危険な状態を確認した場合には、スマートフォンにて大会本部に対して状況を連絡してください。

        災害発生時においては速やかに安全な場所に避難してください。

    自然関連

        絶対にゴミを落としてはいけません。特に補給食の包装の切れ端や、ポケットにしまったつもりのゴミを意図せずに落としてしまう場合があるため、注意を払ってください。

        動植物、岩石、土壌などを採取・損傷してはいけません。

        登山道・トレイルにおいては整備された道の上を走行し、踏み外して植生や土壌を痛めないように留意してください。

        トイレはエイドステーション、公衆トイレ、または携帯トイレを利用してください。走路上で用を足してはいけません。

5.   関門・リタイア

    エイドステーションの中には、関門時刻が設定された箇所があります。そのエイドステーションを出発する時刻が関門時刻を超えていた場合には、次の区間に進むことはできません。

    ゴールに設定された制限時刻を超えてゴールした場合には、その日の完走としてはみなされません。

    事故や災害などの緊急事態を除き、エイドステーション以外でのリタイアは認められません。関門時刻に間に合わない場合でも、次のエイドステーションにたどり着くことは参加者の責任です。

    関門時刻に間に合わなかった場合、エイドステーションからその日のゴールまで搬送しますが、その際に必要となる防寒具や補給食などは各自で携行してください。交通機関を利用した場合は自己負担になります。

    救護が必要であると判断された場合、救助隊を呼ぶことがあります。その際に掛かる費用は参加者の自己負担となります。

    参加者が安全に競技を続行できないと主催者が判断した場合には、その時点で競技を中止していただく場合があります。

    ペアのパートナーがリタイアすることとなった場合、1名で競技を継続することを認めますが、通算順位等の表彰対象にはなりません。

    1日目に関門不通過・リタイアになった場合、翌日はスタートして競技を継続することを認めますが、通算順位等の表彰対象にはなりません。

6.   失格・ペナルティ

    装備品、行動規則について違反があった場合、主催者はその参加者に対してその場で失格またはペナルティタイムの追加を宣告することができます。

    1日目に失格となった参加者は2日目にスタートすることはできません。

7.   中止・中断

    主催者は大会の開催・継続が困難だと判断した場合、大会を中止・中断、コースの変更をする場合があります。

        緊急事態宣言の発令等、開催地である岩手県の基準に準じて主催者が判断した場合

        気象警報発令時

        地震発生時(震度5弱以上)、津波注意報発令時

        緊急地震速報・予知情報発令時

        荒天やコースの状況等により、参加者の安全・自然環境の保全が確保されないと判断される場合

        その他、主催者が中止・中断するべきであると判断する場合

 

III. 大会運営

1.   エイドステーション

    エイドステーションでは水と補給食が提供されます。火気の使用はできません。

    競技中に自動販売機や店舗の利用は可能です。

    私的なサポートは禁止します。

2.   マーキング

    セルフナビゲーション形式の競技のため、全区間にわたるマーキングはいたしません。ただし、迷いやすいと思われる地点でマーキング又は誘導員の配置をします。

3.   荷物

    参加者は1日目・2日目ともに、スタート地点で預けた荷物をその日のゴール地点で受け取ることができます。

    輸送する荷物は一つにまとめてください。

    途中でリタイアすることになった場合でも、その日のゴール地点で荷物を受け取って下さい。

4.   宿泊

    参加者は1日目のゴール後にゴール地点である「陸中海岸青少年の家」(以下、「宿泊施設」)に宿泊します。参加料のうち、1,800円/人は宿泊に関する実費として宿泊施設に支払われます。主催者は参加者の為に代表して宿泊施設に対して予約・支払いをいたしますが、宿泊施設の代理店や参加者のために旅行業務を行うものではありません。

    宿泊施設では電源の利用はできますが、充電機器等の提供は行いません。携帯電話等の充電機器は各参加者で用意し、2日目の競技中に電池が切れることが無いように十分に充電をしてください。

5.   責任

    主催者は以下の責任を負います。

        本規約に定めた事項(エイドステーションの設置、マーキング等)

        参加者の故意によらないレース中の器物破損(トレイル内設備の損壊等)

    本大会の参加者のために主催者が加入する傷害保険の内容は以下の通りです。参加者自身も任意の保険に加入することをお勧めいたします。

保険金     死亡時   500万円

       手術   50,000(入院時)25,000円(外来時)

          入院     5,000円/日

          通院     3,000円/日

    本大会への参加にあたって、上記以外のすべてを参加者本人の自己責任とします。

 

IV.  申込・選考

 

1.   申込方法

    申込概要

募集人数     50名程度(ペア・ソロ合計)

申込方法     「第1回ステージレース三陸SRS100」参加申込フォーム

募集期間   2023311日(土)〜331日(金)

    参加料 ペア ¥56,000/組  ソロ ¥32,000/人

    応募者多数の場合、選考の上参加者を決定します。

 

2.   選考方法

    大会を安全に完走するための十分な能力を有していることを条件とし、大会の主旨に賛同する強い想いをお持ちの方を選考します。

    選考の判断根拠などについてはお答えできません。

3.   キャンセル

    自己都合によるキャンセル、新型コロナウィルス等感染症に起因する不参加については払い込まれた参加料の返金はいたしません。

    選考後のキャンセルや参加料の未払いなどで定員に満たない場合、選考されなかった参加申込者に追加の参加案内を差し上げることがあります。

4.   メンバーの変更・虚偽申請

    参加申込者本人以外による代理の出場や、居住地・年齢・性別・実績などの虚偽申請は認められません。発覚した場合には失格とし、参加を取り消します。

    ペア部門において、ペアのいずれかが参加できなくなり、参加者の変更を行いたい場合、   大会事務局まで変更申請を行ってください。申込の受理に関しては主催者が判断します。

 

Ⅴ. その他

 

    1. 個人情報、著作権・掲載権

    大会申込者の個人情報に関する取扱いは、主催者の個人情報取扱規約に則ります。

    大会中の写真、映像、記録などの各種メディア(新聞、雑誌、テレビ、インターネット上のウェブサイト、各種SNS)についての著作権・掲載権は主催者に属します。

2.   本規約の変更・更新

    本規約は、2023311日時点で定めたものです。今後、大規模自然災害の発生、感染症の拡大など社会状況の変化に応じて変更・更新する場合があります。大会開催時は、最新の規約に従って開催・運営いたします。